データサイエンスでビジネスを変える。
求められるDXを推進する高度デジタル人材。
工夫を凝らした独自プログラムで
DX人材の育成を東北大学が応援します。
設立の背景と理念Philosophy and Policy
-先の読めない大変革時代における課題解決を先導し社会価値を創造する「社会とともにある東北大学」を目指して-
東北大学は、1907年に国内で3番目の帝国大学として創設されました。当時の政府は日露戦争後の財政難で、東北大学の設立は自治体と民間企業の寄附により実現したのです。そのような背景から、東北大学は理念に「研究第一」のほか「門戸開放」と「実学尊重」を掲げ、開学から110余年に渡り社会とともにある大学を標榜してきました。特に、東日本大震災以降はその思いをより深く強いものとしています。
現代は、新型コロナウイルス感染症の蔓延のほか、大規模な自然災害、地政学的リスクなど、これまでになく不確実性が高まっています。企業は、日々大きく変化するビジネス環境において、既存のサービスやビジネスモデルの延長線上にはない変革と新たな価値の創造を求められています。そして多くの企業がいま直面している問題は、その変革をリードできる人材が圧倒的に不足していることです。
現在、東北大学では、教育・研究・共創・経営の全方位DXを強力に推し進めるとともに、多くの企業のDXを後押しすべく、企業の人材を対象とした高度デジタル人材の育成にも積極的に取り組んでいます。その活動の一環として、東北大学大学院経済学研究科サービス・データ科学研究センターが主導して立ち上げたのが「東北大学データサイエンスカレッジ」です。ビジネスデータサイエンスにフォーカスし、データドリブン経営やDX推進の担い手となる高度デジタル人材を育成すべく実践的なプログラムを展開しています。
受講者の声Testimonials
課題に対するアプローチの幅が
格段に広がりました!
勘や経験に頼る意思決定やプロダクトアウト型ビジネスでは、外部環境の変化に適応し事業を拡大していくのは難しく、当行においても機械学習など最新の分析手法を正しく理解したうえで、データドリブンでビジネスを考えられる専門人材の育成が喫緊の課題となっていました。そこで連携協力協定を結んでいる東北大学にご相談したところ、本プログラムを開講する構想を伺い、共同研究の形で受講するに至りました。
本プログラムでは、分析手法の理解に加え、データからどのような課題が読み取れるかディスカッションすることに力を入れており、ビジネス目線で役立つ内容になっていると思います。
本プログラムを通じて、基本的な分析は自分で行えるようになり、また課題に対するアプローチの幅が格段に広がりました。今後はデータ活用の専門人材として活躍できるよう、継続してデータサイエンススキルの向上に努めていきます。
七十七銀行瀬川 様、田中 様、浅野 様
実習後のディスカッションで
理解が深まり、
実務での活用に
自信がつきました!
当社においてもデータ分析によるお客さまニーズの深掘り、電力設備のスマート保安等、データサイエンスのニーズが高まっていますが、データは、お客さまの個人情報や設備の機密情報等を含んでおり、さらには、さまざまな視点からの迅速な分析・対応が必要となっていることから、自社内でのデータサイエンティスト育成を目的に本講義を受講しました。
本講義では、機械学習手法の理論を基礎から学ぶことができるとともに、理論のプログラム(Python)への反映方法について、事例をもとにしたプログラミング実習を通じて実践的な活用方法を学習することができました。また、得られた結果の解釈がポイントとなりますが、実習後のディスカッションで理解を深めることができ、実務での活用への自信となりました。
さまざまなデータを保有する当社グループにとって、本講義で得られた機械学習による分析技術は、今後の事業革新に向けて、大いに貢献できるものと考えています。本講義で得られた成果については、今後当社グループ内で積極的に活用していきます。
東北電力株式会社 研究開発センター中嶋 様、内山 様
講師インタビューMessages
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東北大学データサイエンスカレッジ校長/東北大学大学院経済学研究科教授
松田安昌──実践トレーニングコースはどのような課題をお持ちの方(企業)向けの内容でしょうか?
企業様の現場で時々刻々につくられるデータをビジネスに応用することをお考えの方、あるいは実際の応用事例を知りたい方を対象としています。「データは21世紀の石油」とはやや使い古された表現ですが、頭で考え覚えた理論や理屈よりも、データがもつ情報をうまく引き出すことで、データから新たなビジネス機会を生み出すという意味で、データのもつ本質をよく言い表しています。実践トレーニングコースでは、典型的な方法を演習形式で学び、「データから情報を引き出す」とはどういうことか、「データ駆動(ドリブン)」とはどのようなものか、を体験的に学びます。特に、我々の頭で考えた理論や理屈が予想に反してデータ分析から修正される体験は、興味深いものになります。
──コースの構成についてや、おすすめのポイントを教えてください
実践トレーニングコースは、前半(8回)のトピック別演習と後半(4回)の自社データ分析演習からなっています。前半は、典型的なデータ分析の理論と応用事例を学ぶことを目的とし、教員が事前に用意したデータを使って実践演習を行います。ディープラーニングをはじめ、現代的な機械学習法を学びます。後半では、企業様の現場で作られるデータを受講生側から用意していただき、「データから何がわかるか(分析)」、「ビジネスに活用できるか(応用)」に取り組みます。前半で学んだトピックをご自身で収集したデータに応用することは、想像以上に効果的なデータサイエンティスト養成につながります。ただ、自社データを本トレーニングコースに提供できない企業様もあると思いますので、「前半」と「後半」を分離して「前半のみ」あるいは、次期以降に「後半」を延期することも可能です。
──受講を検討中または受講予定のみなさまにメッセージをお願いいたします。
データサイエンスは、モデリング(フィットするモデルを考えること)とコーディング(データにモデルをフィットして分析すること)からなります。データサイエンスの特長は、「コーディング」にあります。コーディングにより、机上の学問とは違う実践的なものになります。「コーディング」に不安をお持ちの方も多いと思います。水泳や車の運転と同様に、経験しながら学ぶ必要があります。データサイエンスカレッジでは、大学院生のティーチングアシスタントを個別に配置して、個々のレベルに合わせて学べるように配慮しています。また企業様には複数名の受講を推奨して、お互いに助け合いながら学ぶ環境をすすめています。最後に、実践トレーニングコースは短期集中型ではなく、2週間に1回の演習を6か月続ける中期継続型に設計しています。我々4名の教員が6か月かけてサポートする実践トレーニングコースをご検討いただければ幸いです。 -
東北大学データサイエンスカレッジ副校長/東北大学大学院経済学研究科准教授
石垣司──オンデマンドコース「東北大学で教える」シリーズはどのような課題をお持ちの方(企業)向けの内容でしょうか
中・長期的な視点で自社のDX化やデータ活用型ビジネスを牽引することができるデータサイエンス人材の育成を目指している企業様向けの内容になっています。基礎的ですが本格的な学習内容にじっくりと取り組むことで、10年先でも活かすことができるデータサイエンス力の土台を構築することを目指した授業構成になっています。単なるブームとしてのリスキリングではなく、自社や社員の中・長期的な成長のためのリスキリングを真剣に考えている企業様におすすめできます。
──講義の構成についてや、おすすめのポイントを教えてください
「統計学入門」、「ビジネスデータサイエンス1」、「ビジネスデータサイエンス2」は、データ分析をビジネスへ活用するためのベースとなる知識と考え方を本格的に学ぶためのコースです。教材の作成には、確率、統計、データサイエンスに関する基礎的知識の習得だけではなく、ビジネスや社会問題へのデータ活用の考え方も知ることができるような授業構成を心掛けました。また、「マーケティング・リサーチ入門」は市場調査などのデータを用いたマーケティングの入門的な内容を学習するコースです。(ただし、Pythonなどのプログラミングに関してはオンデマンドコースでは対象としていません。そのような内容に興味のある方は実践トレーニングコースをご検討ください。)
──受講を検討中または受講予定のみなさまにメッセージをお願いいたします。
最近はDXやデータサイエンスに関する様々なオンライン学習教材があり、どの会社や学校の教材を選べばよいのか大変迷われるのではないかと思います。それらの教材は、非常に大まかにですが、今すぐ使えることを目指すマニュアル的な技術学習としっかり理解することを目指す本格的学習の2種類に分けることができます。本コースは明らかに後者に属しています。今すぐ使える技術的学習を軽んじてはいけませんが、しかし、その学習のみでは5年先、10年先の技術変化に対応することが難しいのも事実です。ビジネスデータサイエンスの基礎を本格的に学習することで、10年先でも活かすことができるデータ活用の知識と考え方の習得を一緒に目指しましょう。
体験申込Experience Lecture
オンデマンドコース「東北大学で教える」シリーズと実践トレーニングコースの事前学習講義で使用しているイーラーニングシステムを実際にお試しいただけます。いまなら実際に実践トレーニングコースで使用している1回分の講義動画(ビジネスと回帰分析)とチュートリアル動画(Python入門)がご覧いただけます!ぜひお気軽にお申し込みください。
※株式会社zero to one提供コンテンツは同社にて学習環境をご提供いたします。この体験では対象外となります